<株式会社石王(いしおう)企業理念>

新しいものを常に追求する姿勢~ごあいさつに代えて~

株式会社  石王  

代表取締役 石王耕造

代表取締役石王耕造
代表取締役石王耕造

<ホンモノの時代がやってきた~これからの写真業のあり方>

最近、日本企業の対応に疑問を抱く機会が多くなりました。

電話をかけてもいつ話し中か、やっとつながっても部署をタライ回しにされて都度最初から説明を余儀なくされ、あげくの果てには要領を得ない返答に落胆する等々・・・。 

かえって外国メーカーの方が遥かに対応も良く、独自性もあり、安価なのに製品はしっかりしていたりします。

 

デフレの時代と言われ安い商品がもてはやされているとの報道をよく見かけますが、世の消費者、 お客様の価値観は様々です。値段だけの戦略は分かりやすいですが、競合店との価格消耗戦に陥る可能性が高く、危険な方法だと感じます。他方、お客様は愚かではありません。ある程度本気になって探す製品であれば価格と品質の両方は必ず天秤にかけて検討します。場合によっては同じ製品でもアフターフォローが充実しているなどの理由で、あえて価格の高い店から購入することもままあるでしょう。そう考えるとお店側が安さだけに走れば、その行為によって自店の価値を不当に引き下げてしまう可能性もあります。じつに商売の極意とは、人心をつかむことに尽きるゆえんです。

 

さて、写真産業界もここにきて新製品開発にあまり積極的でない企業が多くなったように見受けられ、先細り感が蔓延しているのはまことに残念なことです。商いの真髄とはいつの時代も、人の心理を読み、時代や新技術を読み、自分の意向を見つめ、その上で需要にマッチした企画を積極的に打ち出すことであるはずです。

そのように考えるとこれからの時代、お店側も受身だけでなく、能動的に各メーカーに提案すべきではないでしょうか。

 

私が上記のような考えを持つに至った背景には、どうも商売の世界が変だな、違和感があるなと感じているからです。というのもどうも商いがまっとうではなく、偏っている気がするのです。

日本は高等教育を受けた方が多いのに直感の働きの弱い人が多く、事物の弁識能力が劣るとよく指摘されますが、そのせいなのか製品の見分け能力に欠けた人々が多く、企業が町中ごまかし製品を売り付けて直近の利益追及のみに汲々としているように見受けられるのです。この傾向を一言で申し上げるなら、「安易」であります。

私たちは今、インターネットをはじめとした情報の洪水にとりまかれているのは申し上げるまでもありません。にも関わらず、事物の真偽判定能力はかえって低くなっているのでは?と思わざるを得ません。

 

我々写真業界に関して申し上げるなら、我々は先物と信頼をお客様に届けているのです。

たとえ修正ミスがあっても写真納品時に判明しなければ良いとか、代金を貰ってしまえば後の責任は無いような対応で写真を出していれば、プロ写真の世界は消滅します

営業写真・フォトビジネスは品質にトコトンこだわる必要があり、また、撮影技術向上やカメラ等の最新機種・最新ソフトへの目配りなど、多方面からの情報収集を通じた自社独自性の開発も怠るべきではありません

未来に向かって写真業を考えた場合、先述したような世間の安易な風潮に流されることなく、また、写真関連の一部大企業が業界を牽引してきた、従来のいわゆるメーカー主導の時代とも決別し、確固とした自店オリジナルのフォトビジネスを確立する時代が、もうとっくに到来しております。また、私の長年の経験から写真業はそれがたとえ個人商店レベルでも実現可能な、非常に幸福な業種であるとも確信しております。いや、むしろ撮影業に関しては能動的主体的、設備等も身軽でフレキシブルな対応もできる柔軟なフットワークが求められており、「時代は独立系」に確実にシフトしています。これは日々10店以上のお店を訪問し、いろんな皆様のお話を伺った上での私の実感でもあります。

 

どんなに立派なスタジオで撮影されても、お客様が代金と引換えに手にされるのは、プリントされた写真だけです(少数の画像データを付けるのはオマケにすぎません)。

言うまでもないですがお客様はプロ用カメラ本体やRAWのデータを持ち帰るのではありません。

受け取る写真が2年もしない内に変退色したり、ひどい場合は画像が色あせて消滅したり、乾燥で表面がヒビ割れを起こしたりなどの苦情もよく聞きます。

また一方では機器を売らんかなの姿勢で、該当機種の欠点を説明せず(もしくは不勉強なので分からないまま)に販売する業者や、短所を分かっているのに代替機種の選択肢がないとか、その販社とのつきあい(!)などの理由で、問題のある機種を購入してしまう写真店などが存在します。これらはすべて顧客不在の発想に思えます。いかに利潤を上げるかは大事ですし、その業界ならではの基準・相場・常識もあることでしょう。しかしそれはそれとして最終的にお客様に満足していただけるか?お金を頂戴するに値するか?を考えねばなりません。こうした「業界内の事情優先」の犠牲(?)になったお客様がその後、写真館についてどう思うでしょうか。申し上げるまでもありません。 

結果は自分に帰ってきます。必ずです。しかもこうしたことはけっして業界の一部の話ではないと思うのです。

 

安易なものが幅を利かす時代はいつの世でも短いものです。これからは本物が要望されて来ます。特に写真は一度信頼を失うと二度とお客様は戻らないのでなおさら「本物」追及が重要です。業界を挙げての写真館認知度向上キャンペーンや、キャッチフレーズの普及も大事ですが、何よりも個々の写真館の思想・戦略の充実と、それに伴う機材の吟味、撮影技術の鍛錬こそが、業界全体の盤石になる物と考えます。

 

さて、写真業界で40年以上の長きに渡って商いをさせていただいた当社がここ10年来で思うこと、それは(月並みですが)「デジタルはフィルムとは全く違う新技術が必要」ということです。

当社では現代のプロ写真ニーズを鑑み、おもに以下のような扱い品目で営業いたしております。

 

・高度で安価、防退色に優れ、使用汎用性の高い業務用

 昇華型フォトプリンター。


・特に大事な統一された色管理システムと、その使い方、

 ノウハウのガイダンス、サポート。

 

・プロ用中判デジタルカメラとその周辺機器。

 (機器ランクにもよりますが120万程度と安価に。 

  今後は決して雲の上の存在ではありません)

 

・高性能な画像・動画処理パソコン製作・納品と、メンテナン

 ス。

 

・データの一元管理と作業効率の劇的改善に役立つサー

 バー機導入(サーバー機は安価になり、決して一部大手

 だけの独占物では無くなりました。今後はぜひ導入を推奨

 いたします)

 

・最新の写真加工各種ソフトや独自開発ソフト(経理系)の

 紹介。

 

・写真台紙、写真袋、デジタルアルバム台紙などの紙製品。

 

などがあります。

 

また、当社は営業コンセプトとして「実証主義」、「提案営業」を掲げています。

すなわち、自社で研究した色管理ノウハウなどを、貴店のデジタル環境下や貴店撮影データで、プリンターやキャリブレーターの実機によるデモンストレーションを通じて実践します。

その過程をご覧頂き、説明をお聞きになってから製品のご購入を検討していただきます。もし品質にご納得頂けないようであれば、それは当社の提案力不足ということです。

 

・カタログだけではわからない本当のそのプリンターの実力。

 

・機械のいい点ばかりでマイナス面には無知か無視な業者。

 

・淡白なスペック説明だけでは実務に使えるかわからない機材。

 

・売ってしまったら後は知らないよと言わんばかりのメーカー。

 

・写真ビジネスに疎い機械屋さんやソフト屋さんとはどうも話が

 かみ合わない・・・

 

などなど、貴店が今まで感じてこられたであろうこうしたもどかしさ。それらを解決する一助を当社ができれば幸いに感じます。

 

以上。

 

株式会社 石王  

代表取締役 石王耕造